野毛病院院内新聞むらさきNOGE NEWS 〜12月15日号〜
編集無責任:放射線部むらさき編集局 |
12月21日モトブリゾート(19:30〜)行われる野毛病院忘年会の準備が着々と進められいます。今回の幹事及び役員は若い皆さんが 率先してやっています。職員の皆さんも御協力お願いします。 尚、例年どうりに余興優勝チームに高額賞金が準備されています。皆さんのご出演を期待しています。
96年9月、授業の一環として南米を旅行する機会を得た。ブラジル・アルゼンチン・ペルーの三カ国を23日間掛けてまわった。
旅行中の一番の思い出は、高山病に悩まされたペルーのクスコの旅であった。
クスコは1500年頃栄えたインカ時代からある古い街で、3200メートルの高さにある。インディオの街である。
4階以上の建物は条例で禁止されているために、日干しレンガの低い屋根が、5000メートル級の山々の連なる盆地に広がっていた。
高山病の症状は、クスコの飛行場に降り立つとすぐに始まった。最初は軽い目眩があり、ほろ酔い気分のようでいい気持ちだった。
ところが2時間もすると激しい頭痛と呼吸困難が襲った。気分は最悪で、ホテルに常備してある2台の酸素ボンベの前には10人程の
順番待ちができていた。旅行の前に引率の先生がクスコには空気がないと説明していたが、あの説明は正しいと本気で思った。
同室の2人も嘔吐を繰り返し、一人は気を失ってベットに倒れたそうだが、誰も気が付かないという有り様だ。高山病になると
体は気圧の低い外の環境に合わせようと体液の調整をするらしく、おしっこが近くなり、今度は3人で部屋のトイレの順番待ち。
カカ茶(コカインの原料であるコカの葉で出来たお茶、マテ茶ともいう)が高山病に聞くと言うので、コカ茶ばかり飲んだ。また、
クスコに住んでいる日系の方が持ってきてくださった薬で、求心丸が高山病に効果があると聞き、3人でそれを服用した。しかし、二泊三日のクスコ滞在中
、あまりの苦しさに睡眠はおろか食事も取れず、リマの街に戻るまで症状は続いた。
仲間内では「地獄のクスコ」と呼び、旅行の話をすると必ず話題になる。そんなクスコの旅だったが、はじめて飛行場に降り立ったときの喚声が大きかった
のもクスコだった。それ程、クスコの街は独特の雰囲気を持っていた。