院長就任にあたって
平成11年4月1日付けで、もとぶ野毛病院の院長を命ぜられ、身の引き締まる思いでお受け致しました。「光陰矢の如し」の諺のとうり、副院長として昨年5月1日より勤務して早1年、もとぶ野毛の雰囲気に慣れてきた所でもありましが、そう言う悠長なことを言っていられる立場ではなくなりました。
昨年、着任時のご挨拶で、野毛病院の素晴らしさ、上田理事長の偉大さを皆さんの前でお話したことは、記憶に新しい所です。1年近く経た現在でも、いや、今はもっとその認識を強くしている所なのです。昨秋の療養型病床群の開設、その後の各病院からの見学、今年になってからは「リボンちゃん」見学・視察の数々、近くでは上田理事長の医学会日本総会、シンポジウムでのご発表と数えればきりがありません。それらは、皆、理事長を始めとする職員の皆さんの長年の実績が評価されたものなのです。私がその中に加わらせてもらったのは幸運としか言いようがありません。
私の院長としての責務は、「人に優しい温かい地域医療」の継承と厳しい中にも「温かい職場環境」を作り上げていく事だと考えています。また、当院には、人材育成に対して長く大きな実績があるのはご存じでしょう。今年も、北海道・愛知・広島から多くの若者たちを迎えることができました。逆に広島へ勉強に行った者もいます。それぞれの、病院で、学校で、社会で、君たちが初期の目的を達成できることを期待しています。理事長をお父さんのように、院長はお兄さんのように慕って、何かあったら相談に来て下さい。厳しくも温かいアドバイスができるよう、私自身も勉強していきます。職員皆で知恵と力を出し合って、より良い医療・より良い病院を築き上げていきましょう。
【院長】山田 護
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