当院での試み


EMヤンバルを使用して毎日出る病院の500食余の生ゴミを分別し、 有機肥料化を図った。当初はもたついたが2〜3ヶ月で生ゴミの堆肥化が出来た。 やっと、ダイオキシンを発生させる生ゴミを出さない病院になった。 あとは農薬の使用をどれだけ地域で減らせるかである。 病院という立場からすると、人の健康を守ることから自然界の健康が守れるのならこれに越した事はない。  地域の健康への積極的な関与として働き懸けて行こうとホテルなど事業生ゴミも合わせて処理する方が 焼却するよりましだという信念のもとに、事業所や回収業者にも説得し、 また町の焼却場に集まる給食センターの生ゴミなど辛うじて分別されているものも毎日処理する方向で努力が始まった。

今では生ゴミの腐敗した悪臭もなく多量の有機肥料という産物が出来上がるに至った。 毎日500kg〜1トンの生ゴミが堆肥化している。
その肥料は職員や地域の試したい方々に差し上げている。 青々と繁った病院の芝生や本部八重岳公園に試験的に撒いた芝生がくっきりと目に入る。 スイカの糖度が増したとも聞いている。 これが物質のプラスの循環であろうと実感した。

職員達は毎日出る家庭の生ゴミを是非生かしたいと自発的に、 蓋付きの小さなバケツに生ゴミを入れ通勤する様になった。 そして、病院から出る生ゴミと一緒にして堆肥化している。 個々の家庭から出る生ゴミは少量でも、塵もつもれば山となる。 収集日を気にすることなく毎日台所から出せ、衛生上も改善される。 本部町にある各事業所が続いてくれたら焼却場の生ゴミは半減すること間違いなしである。 いや、本部町だけでなく沖縄県全体として動いたら、と夢は広がる。 始まって約4ケ月であるが環境保全にみんなが参加することに目覚めてきた。
この生ゴミ収集は鉄道のない沖縄だからうまく行く。 他府県ではやろうとも出来ない収集法だ。

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